郊外型の星乃珈琲店の実施コンペ応募案です。敷地は形状のみが指定されるという条件下で、「珈琲を楽しむための建物と空間」が課題として与えられました。
雑然としがちな郊外の幹線道路沿いの中で、外観においても内観においても、つい訪れたくなるようなここにしかない付加価値を生み出したいと考えました。オアシスのように突如現れる緑豊かな中庭を空間の中心とし、道路の喧噪から離れ、心から寛いで珈琲を味わうことが出来るような建物を目指しました。
大部屋ではなく適度に空間を分節する星乃珈琲店の座席レイアウト事例に合致しやすく、どの席からも庭が近くかつ従業員にとって見通しが効くコの字型プランとしました。
星乃珈琲店らしい下見板張りと、郊外では貴重な木質仕上の屋根版との組み合わせによって、アイコニックな外観デザインとしました。
名 称 星乃珈琲店設計コンペ(選外)
所 在 地 ※郊外型店舗との指定のみ
主 用 途 飲食
竣 工 2020年上旬(予定)
敷地面積 1,320㎡
建築面積 198㎡
延床面積 198㎡
構造階数 木造、平屋建
幹線道路の喧騒から切り離し、ゆったりと珈琲を楽しむための中庭形式です。道路に対しては、既存店舗で多用されている黒下見板張りと木の軒天によるアイコニックな表情を見せます。
内観1:
細長い空間をコの字に折りたたむことで、どの席からも中庭の緑や壁面ディスプレイを近くに眺めることが出来る計画です
内観2:
コの字の内部空間が、中庭とテラス席を囲います。座席をゾーン分けしつつも閉塞感を感じさせない空間構成です。
平面図:
いくつかのゾーンに場を分ける既存店のスタイルに着目し、細長い座席空間をコの字型にレイアウトしました
道路側外観(昼景と夜景):
既存店で多用される黒下見板張りのマッシブな壁と、軽快に浮かび上がる木の軒天井からなる、アイコニックな外観です